一昨日のゼミは、前回の補足と質問タイムでした。
遅くなってしまった。反省です。
- XaaSの話
例えばドローンの配達が当たり前になると、ドローンに合わせて家の形が変わっていくだろうと言われているらしいです。つまり、社会構造の変化が起きるだろうと。店のあり方も食品などを保存しておく場所(倉庫)としての役割にシフトしていくかもしれないという話がありました。
中国にはモビーマートという、無人の移動型コンビニがあるそうです。
深センという街では、全てスマホを通じて生活しており、至るところにカメラが設置してあるそうです。つまり、顔やアカウントが紐付いており、悪いことすると、アカウントを止められてしまい、生活していけなくなってしまうそうです。これは監視社会ともとれますが、悪いことをする抑制となるので、マナーが良くなる仕組みとしても機能しています。QRコード決済や顔認証など、一見、利便性のみに繋がっているようで、マナーの向上など、違うところにも繋がったりしていて、サービスの概念がアップグレードしました。サービスとは何か?という問いへの考えもアップグレードしそうです。
そして、デザインとは何か?デザインするとは何か?という問いへ戻ってきました。デザイナーの方に会って、聞いてみたいと思いました。
- 貢献の話
質問に入る前に、質問をすることの意義として、周りへの貢献となるという話がありました。これはすごく好きな話でした。貢献という言葉にひっかかりがあったので、私ができる貢献がまずひとつ見つかり、ホッとしました。
- 質問タイム
みんなそれぞれ先生に質問しました。
この質問からスタートし、それぞれで先生に出した質問に繋がっていきました。
印象的だったのは次の話です。
Appleを頂点にするとこうなりますが、
メルカリを頂点にするとこうなります。
つまり、会社としてのメルカリはディベロッパーで、サービスとしてのメルカリはプラットフォームになります。
様々な視点から構造と流れの一部が見えます。
その中でユーザーが惹かれる体験の構造や背景を考えるということに、やはり興味があるなと感じた一方で、計画していくとなると、全然違うなと感じました。当たり前ですが、デザインしていく上で目的というのは、やはり重要だなと思いました。
森田先生に確認したところ、「ディベロッパーの体験はDXとされるけど、私(森田先生)の話すUXの場合は、App Storeのユーザーとしてメルカリがいて、メルカリのユーザーとして我々がいる感じです。」だそうです。
Q. ユーザーの対象となるのは人だけ?
現在の先端的な問いだそうです。そんな問いを考える人が近くにいるなんてすごいですよね。「なんでそう思ったの?」と自然に聞きたくなるような問いだと思います。UXを学ぶ目的がどんなもの(こと)かによって、考える視点がみんな違うでしょうし、人の問いを聞き、それを考えることの面白さを感じました。この問いからの繋がりで、人間は何の要素があると人間なんだっけ?と、議論になっているそうです。興味深い問いです。
最後に、京都大学デザインスクールのデザインの定義は次の通りでした。
与えられた環境(environment)で目的(goal)を達成するために、様々な制約 (constraint)下で、利用可能な要素(component)を組み合わせて、要求(requirement)を満足する対象物の仕様(specification)を生み出すこと
なんと、デザイン学というのがあるみたいです。全く知りませんでした。
デザイン学(デザインがく、英: Design Studies)は、デザインに関する学問。人と社会をとりまく「モノ・コト」の「計画・設計」に関わる学問領域。
ゼミの時間で私が質問したのは「モノ」と「コト」の捉え方についてでした。自分なりに仮説を立て、その関係性まで考えられたら理想的です。
借りてる本や読みたい本がたまる一方で、読んでる本は面白くて考えながら読んでしまい、なかなか進まないという状態で、インプットに手こずっています。そんな中で、最近思うことは、続けることや繰り返すことの大切さです。なので、今私はこの2つを意識的に取り組みたいと思っています。と記録しておきます。
以上です。