前回の続き。なぜ話が平行線で、話をしても何も残らないのかを考えてみた。
話に溝が生まれる、そして、溝が埋まらないという、2つの事象に切り分けられる。
前者は「解釈」、後者は「合意形成」。そして、それらを包括するのが「リズム」と「リズム感」という話をしたい。
今回の場合は「Time is money(時は金なり)」をどう解釈しているかで溝が生まれていた。
(1)時間と同じくらい、お金は大事
(2)時間を提供した対価として、お金を得る権利がある
みんなが「時は金なり」と言っていても、その前提となる解釈はそれぞれで違っている。これは美学というか、好き嫌いのようなものなので、誰かに説得されて変えられるものではない。
実は、社内で会社をよりよくしようと話す場は設けてある。そこで、彼女たちが主張を続けても合意形成が取れないのは、ずっと「時は金なり」の話をしているから。
お互いに(1)(2)が見えていないことの現れである。「時は金なり」は「時は金なり」なので、口喧嘩に勝った気になり、問い直すこともなく相手への不満は募る。
話は平行線のまま、何も残らない、みたいな。愚痴を言い続けるか、黙って辞めるか、いざこざって大体こんな感じな気がしている。
では、どうすれば前に進むのだろうか。
つづく