す56

自由帳

旅人から学ぶWS企画

嶋田さんに依頼書を送ったのは12:59。その10分後、快諾のご連絡をいただきました。21時から1時間、3人でミーティングを行い、その後2時間半、ももちゃんと喋り続けていました。

今日は、溜まった課題を早く終わらせてずっとアニメを見てようと決めていたのですが、興奮冷めやらず、ブログを書いています。

 

 

▷今日までの話

第1回目の企画を教養で進めることになった背景

まず初めの分岐点は、テーマは仕事か教養かでした。これは1回目(25日)に出た案で、翌週の2日には教養に振り切ることになりました。ここに至った経緯には、25日企画チームの活動全体としてのテーマを考えようとなったとき、「考え方の幅を広げ、人生に活かそう!」というのが出たことにあります。このときは、あまり深く考えず出た案でした。話を聞くってそういうことじゃないのといった感じで軽く出てきたものだったのですが、2回目に話したとき、考え方の幅を広げ、人生に活かせた経験ってみんなあるのかな?という話になりました。「教養を使ったことがあるのだろうか」といった感じです。私はどうだろうと考えると、池田さんとしている対話と前期の教養科目のレポートを思い出しました。古典と哲学を学び、いちばん面白かったのはそれらの時間だったと思いました。そして、何か考えてると「差別感情」と「ことば」(書く)についての考えたことが勝手に繋がってくるようになっていました。そして、これとまた繋がったのは情報産業論で聞いた「道具」についての話です。この講義で、「道具とは実態を持った知識であり、知識における問題との接合部がなくなったものは道具ではないのである。」といった話を思い出し、これって教養のことじゃないか!と思ったことがあったのです。これを思ったのも倫理学Aのレポート書いたあとなんですけど、私が教養を企画として取り上げたいと思ったわけがやっとわかった気がしました。仕事についての話も教養についての話もどちらも人生の話。そして、仕事についての知識は時とともに使わなくなってゆくけれど(新しい知識に塗り変わるため)、教養は自分で考え蓄えていくことでそれが「私」となる。教養は長い目を見て蓄えるもの。これから社会人になって何十年も生きていく中で、どこかの何かと繋がっていってそれらを感じたときに「豊か」だって思える日がくるのではないか。それをももかちゃんに伝えると、ももかちゃんは私のこういうよくわからない話を誠実に聞いてくれて、受け入れてくれました。(なんかもう、半分諦めだったのかもしれません。)だから、ももかちゃんの学びになっているか(面白いと感じているか)はずっと大事にしようと思いました。私がももかちゃんにできる(したい)貢献はこれです。このチームは2人なので、私の親密性という強みを活かしまくりたいと思います。

何度もなんで教養やるんだっけ?となるのですが、今日出てきた「参加してくれたことでモヤモヤが生まれたら成功と言えると思う」というスタンスでやっていこうと思いました。教養祭開催です。

 

旅に決まった背景

まずはじめに、教養なら何する?となったときに2人とも旅と一致しました。主な理由としては、旅って教養なの?音楽も教養なの?音楽ってわからなすぎるけど、旅ってわかりそうで説明できんな、モヤモヤする・・・。教養としての旅って何?なんか旅って仕事と反対のとこにある気がするなあ、コロナ禍に伴ってどうなったんやろ?旅人が考えるその場に足を運ぶ意味めっちゃ聞きたい。旅って足し算っぽい、足し算って結果的にどんなこと呼び起こすんだろ。旅って一人の時間大事な気がするなあ、使い道の考え方知りたいな。旅の終わりってなんだろ?答えのない問いってそういうことかな・・・などと疑問が疑問を呼び、このモヤモヤぶつけたい!となった感じです。旅行はほとんどの人が体験したことがあると思います。ひっかかりがあるゼミ生もいるのではないか、これって就活や仕事観とのつながりが見えるから興味出るんじゃないかな、アンケートでいろんな人の話が聞きたいと書いた人にはいいんじゃないかな?という話になりました。

 

教養って何?

3回目(9日)の時間で言語化することができた問いです。その日は企画書と依頼書のブラッシュアップを行っていたのですが、この企画の目的である「教養を学ぶ」ってなんだ?という話になりました。なんだか教養を学びたいという言葉が、なんだか薄っぺらく見えたのです。教養を学びたいと言って、学べるものなのか教養は。といったように。考えた結果、私たちの考える教養を学ぶとは、「誰かの教養を自分の中に落とし込むことによって、自分の教養を考える」となりました。より多くの教養と呼ばれるものに触れ、その中から好きなように取捨選択をしてください。教養とは、私の中にいるもう一人の「私」なのです。

 

 

▷今日の話

嶋田さんとのミーティング

なんかもう痺れました。企画内容は書けないので、なんて眩しいんだと思った言葉を載せておきます。

「連絡取り合って12時間も経ってない」

「昨年のお話から今回の話(オファー)に繋がって嬉しい限り」

「旅がテーマだから一度はオフラインやりたい」

「明日〇〇行くから、〇〇で旅しながらやってもいいね」

「高校の先輩から、若い世代へ貢献する価値観を学んだ。今それ(貢献すること自体)が活力になってる」

「嫌だった経験から、自分の本質が出てきて自分が磨かれていく」

「チャレンジする若者にはどんどん協力している」

「(旅に決まった背景に載せた問いを見せて)全部おもしろい、全部話せる」

「学びのないことなどない」

きっと私の目もキラキラしていたと思います。

 

ももかちゃんとのミーティング

嶋田さんとのミーティングを終え、いちばんどうしようか?となったのが、オフラインでやるか否かでした。それまでの企画の段階では、オンデマンド型で考えていたのですが、旅がテーマなのに一人で動画撮ってもらうとか無いわ!と私はひっくり返りました。寄り道こそ醍醐味だ!みたいな。とんでもない揺さぶりでした。(オンデマンド型最高やな!とか言ってたのが今やもう懐かしい。)オンデマンド型ではこちらで時間の調整がある程度できるため、1日完結を予定していたのですが、変更に伴い、2日かけての開催にしようとなりました。

ただここで考えなくてはならないのは、空気感問題です。嶋田さんも参加者もいい時間を過ごせるように配慮したい。オンデマンド型にしようとしたのもそういったことが理由でした。今回のメインとして考えているのは、旅についての問いを嶋田さん(今までずっと旅をされてきて、旅から学び続けてきた方)と一緒に考えること。ですが、まず嶋田さんがどんな人なのか、参加者に知ってもらわないと嶋田さんも語るに語れません。私たちの懸念は、オンライン開催だと手軽に参加できるし都合は良いのだけれど、長時間の話を聞くとなると、参加者は何か話を聞く目的のようなものを感じてもらわないと、聞く気がなくなってしまうのではないかということです。ももかちゃんが言ってくれたのですが、私もテーマのない感じの雑談は苦手なので、確かに!と思いました。この懸念に至った背景は、ももかちゃんが、すごく興味があるわけではなく参加してくれた人が、2日目に興味を持ってくれるようになってほしいと言ってくれたからです。その背景を聞くと、ももちゃん自身もそうで、考えることを共有していく講義を受けており、考えることは楽しいと気づいたからだそうです。また、教養の「道具」という考え方に共感してくれて、実際に考えてみる、使おうとしてみるというところに重点があると話してくれました。そのため、自分たちの企画(考え)を伝える以上、シーンとなるような時間ができて参加者にガッカリしてほしくないという考えでした。

なので、1日目は前期の教養祭でやったような形式で、参加しやすいようにオンライン。なんとなく参加した人にすこし背伸びしてもらうようなイメージで。2日目は提示する問いについて考え対話する時間を、話しやすいようにオフライン。モヤモヤを寄せ合って、自分の考えを深めるイメージでやろう。その場にいる人が、互いによりよい時間とするための行動を促せるように、私たちは場の運営をしていこうという考えになりました。

2日目を開催する意味として、旅や教養についてめっちゃモヤモヤしてるから話を聞くだけでは物足りない!と言ってくれたことがあります。ももかちゃんは、はじめ、教養おもしろい!という感じではなかったので、私は今日それを聞いたとき、ああ、ももかちゃんは私の話を本当に聞いてくれていたんだ、ずっと一緒に考えてくれていたんだなと実感しました。(普段も思っていたけど、本当なんだと思いました)そのとき私はモヤモヤが大事だと言われる意味がわかった気がしました。モヤモヤってエンジンです。好奇心の源です。参加者には、変な言い方ですがぜひモヤモヤして欲しいです。ももちゃんには伝えて良かった、いい時間を過ごさせてもらってありがとうと思ったし、嶋田さんにもそう思って頂けられたら最高だなと思いました。

 

 

▷おわりに

なんとなく全体的に思ったのは、あくまで目に見えるものは、本質ではなく現象であるということです。抽象的なところに落とし込むには具体的なことを見なくていけないのだなと思いました。

企画、おもしろい。大学の講義が億劫になるくらい楽しい。

今回のブログは、私の考えと今までの企画の流れの記録だけではなく、今回の講演会の広告になればと思い書きました。ありのままな背景すぎて不安ですが、一緒にいい時間をつくって欲しいと思っています。講演会チームですが、もはや講演会ではないです。ニュータイプの学びの場です。嶋田さんの言葉をお借りして呼びかけるならば、ぜひチャレンジしてください。